第34,35回講座「動物学入門」

講師 宮野伸也
開催場所 中央博物館
開催日時 2013年10月10日

テーマは、「動物学入門」
千葉県立中央博物館・青葉の森公園にて

24節気では寒露に入ったというのに、台風23号が去り今週は、30度を超す真夏日が続いている。今日の講座は、蜂の研究が専門の宮野伸也講師のによる講義(午前)とフィールド(青葉の森公園)での昆虫観察(午後)。

 午前の講義では、生物分類の有力学説である生物5界説(モネラ界、原生物界、菌界、植物界、動物界)に基づき、動物とその他の生物との違いについて解説され、次いで、動物学の基礎となる生物の進化、分類体系、動物の名前について解説を加えていかれた。最後の20分間を質疑応答の時間に当てられたが、終了時間を超す質問が次々と寄せられ、やむ得ず打切らざる得ない程熱のこもった時間となった。
午後の昆虫観察は、トンボを網で捕らまえ持ち帰り名前を調べるもの。この暑さで公園を飛ぶトンボの数が少なかったため捕獲できなかったペアもあったが、10数匹捕まえられた名人?もおられた。研修室でトンボの名前を調べる実習を行った。配られた資料を基にトンボの名前を調べるのだが、種名を調べる同定作業はなかなか難しく、宮野講師の力を頼りて名前を特定することになった。

宮野 伸也講師トンボを探す

●午前 「動物学入門」講義(研修室にて)

動物の進化について解説。進化から見ると、人間に一番似通っている動物は以外にもサメとか。研修室で聴講中。昆虫は31目に分類されると、専門の昆虫についての解説には熱が入る。
学名を付けるには一定のルールがある。ホモサピエンスは学名(和名)学名の付け方について定めた国際動物命名規約集の日本語版。午前中の教室

●午後 青葉の森公園(千葉市)にてトンボの捕獲


赤い実をつけたハナミズキ
黄色に色づいた銀杏

●午後 研修室に戻り、トンボの名前を調べる

名前を調べる同定作業に用いたシート上から順に同定していく同定作業中
どれかな?宮野講師から最後の判定を受ける

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