第32,33回講座「果樹入門」

講師 長江英子
開催場所 千葉市中央観光農園
開催日時 2013年9月26日

テーマは、「果樹入門」

 今週は24節気の秋分に当たる。ようやく本格的な秋の訪れを感じた。千葉市内にある観光農園が今日の会場、葡萄棚の下に設けられたオープン教室を渡る風がやや冷たく感じられ、用意してきた重ね着を羽織られる人も。あいにく準備してこなかった筆者はそのまま受講し、今年になって初めての寒さを感じた。

 県の果樹専門技術員として活躍された長江英子講師による終日の講座は、午前に、千葉県が全国一位の生産を誇る梨を例に、永年作物である果樹の特性についての解説を聞き、午後からは、試験場で調達された梨と千葉中央観光農園から差し入れられた梨、計7種類の梨を材料に、その違いを目で確かめ、食味体験を通して果樹についての理解を広げる体験学習を行った後、梨畑で数種の梨樹を観察するもの。
 毎年おいしい果実を実らせ、私たちを満足させてくれる果樹。その果樹の成長と結実のメカニズムについての話を聞くと、果樹が愛おしく感じられてきた。木の中に栄養を貯えながら果樹は根や枝葉を成長させ、やがて生殖のための花芽を出し、受粉によって結実に至らせる。同種の花粉では受精しないそうで、他の品種の花粉で受精させるという。なんだか人の成長過程を垣間見るようで、ふとそんな思いに駆られてしまった。

第32・33回講座
講座名 果樹入門
講師  長江 英子氏(NPOちば農業支援ネットワーク)
日時  9月27日(木)10:00~15:00
場所  千葉中央観光農園

長江 英子講師葡萄の棚の下が教室オープン教室を提供してもらった「千葉中央観光・葡萄園」の入り口。
葡萄棚の下に設けられた教室で学んだ。この葡萄は一本の幹から伸びたものとか。講師の話に耳を傾ける講義風景
7種類の梨(豊水・あきずき・なつひかり・新高・にっこり・新星・王秋)を食べ比べた。こんなに食べたので、お腹が一杯になってしまった。食味体験した梨。写真は豊水で、人気NO1の梨となった。二位があきずき。三位は新高。新種(にっこり・王秋)は評価が分かれた。食味体験した”にっこり”は、栃木県産。食味の評価は二つに分かれた。名前は日光の梨(り)を掛け合わせた名前だそうだ。
食味の5ポイント。食感(歯ざわり)・味(甘い・酸っぱい)・外観・うまさ・好きで5要素で評価した。梨の食べ比べ味を品評する
食味体験し、それぞれの梨について印象を聴取された。その結果、豊水、あきずき、新高の順に人気が高かった。梨の果樹園で解説中梨果樹園を見学する
豊水の20数年樹

トップに戻る