星の輪廻転生・銀河宇宙

講師 高梨直紘
開催場所 千葉市科学館
開催日時 2013年7月17日

講師:高梨 直紘氏(東京大学生産技術研究所特任助教)
日時:7月17日(水)10:00~15:00
場所:千葉市科学館

講師 高梨 直紘氏科学館のボタンテイア推進チームリーダー 松尾 知さん

猛暑が続く青空の下、天文・気象講座ではすっかりお馴染みとなった千葉市科学館8階科学教室での講義である。
まず講義は「星の一生を語れるようになろう」の言葉で始まった。下図のようなスライドを基本に、説得力のある語り口でひとつひとつの用語が豊富な画面とともに紹介・説明されて、気分はたちまち宇宙空間へと高揚する。

何千万年、何百億年という星の一生は、星が生まれた時の重さ(質量)で決まる縦軸に太陽を基準とした星の明るさ、横軸に星の表面温度をとった星の分布図

午後の講義は星のスケールを越えて、銀河の世界へ。
地球を含む8個の惑星と月を含む多くの衛星を引き連れた太陽系は銀河系(天の川銀河)に所属し、その中心から2万8000光年離れた場所にある。銀河系は直径10万光年の渦巻き状の円盤で1000億個以上の星の大集団、その中では星が生まれては消え、消えた星が残したガスや塵から新しい星が生まれているとのこと。また、銀河系の年齢は100~130億歳、136億年前の宇宙創成のビッグバンから生まれた第二世代の銀河であるとされている。

左上部に太陽系を従えた銀河系(天の川銀河)

講義の最終章は、私たちの銀河系を飛び出して銀河の世界へ。この宇宙には銀河が1000億個以上あるといわれ、銀河系も40個以上の銀河とつながって宇宙を旅していると聞くに及び、気が遠くなるような悠久無辺の世界の解説にただただ圧倒された。

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