第24,25回講座「花き入門」

講師 金子黎次
開催場所 塚本ビル
開催日時 2013年7月18日

テーマは、「草花栽培の基礎」

第24・25回講座
講座名 花卉入門
講師  金子 黎次氏(NPO法人ちば農業支援ネットワーク 理事)
日時  7月18日(木)10:00~15:00
場所  塚本大千葉ビル

金子 黎次講師アジサイの接ぎ木について

梅雨明け以来10日も続いた猛暑も一服(7月19日現在)、30度を下回る温度にほっとする。来週からは土用の入り、季節の感覚は狂ってしまっているが、4月中旬にスタートした講座はもう夏休み直前講義となる。花を愛おしむ講師の人柄がにじみ出る講義は、生物に寄り添った言葉遣いにユーモアが溢れる。講義終了後、受講生・山野勉氏による課外研究「森林療法と森林セラピー」の発表があった。

草花の栽培は参考書で覚えるものでなく、実際に植えてみることが大事と金子講師は説く。前回は、ハイビスカスの苗を持ち帰っての実習、今回も、ブラックパール(唐辛子の一種)と沖縄スズメユリの苗を用意してこられ、自宅での鉢植え替えの実習を勧められた。講義はこの取り組み方についての説明から始まる。

次いで、草花栽培の基礎について教わった。2000年も地中にあった大賀ハスの種を例に不思議な生命である種子について説明があり、だけど、種は播くだけで発芽するものではなくいくつかの条件が不可欠であると、用土、播種箱、灌水、管理の方法など種子の播き方について解説された。発芽した後の育苗のことについては、鉢替え、用土、追肥など鉢上げした後の苗管理の注意点が指摘された。又、育苗後に発生する立ち枯れ病やナメクジ、アオムシ、ダニなどの病害虫による害に関しても、今朝採取してこられたという病害虫に犯されたトマトの葉などを見せながら、その対策について解説を加えられた。

更に、草花を長く楽しむためには土作りが大事と、家畜ふん堆肥、木質混合堆肥、バーク堆肥、モミガラ堆肥など各種堆肥の特性について、土作りに参考になる知識を教わった。成長メカニズム(花芽分化)についての突っ込んだ質疑応答もあり、草花栽培について一通りを学んだことになる。習った知識を参考に苗の鉢替えを自宅で実習してみる。

自習用に配られた苗。ブラックパールと沖縄スズメユリピートモス主体のミックススピード。播種用土として利用されている。ハモグリバエに食害されたトマトの葉
ウドンコ病の葉。左は初期の状態挿し技について解説する講師事務局も大忙し

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