第18,19回講座「健康な暮らしと食」

講師 渡辺智子
開催場所 塚本ビル
開催日時 2013年6月27日

テーマは、「健康な暮らしと食」
塚本大千葉ビルにて



“ちば型食生活”実践の勧め

楽しく学び、充実したシニアライフを営むためには、健康を維持していくことがなによりも大事である。今日の講座は自然系から離れ、健康と食をテーマに、ちば型食生活の実践を勧める講義。ちば型食生活、この言葉をほとんどの受講生は始めて聞かれたことだろう。渡辺講師は、県内の小中学校や保健所が取り組んでいる食育推進を指導される立場の方で、講義ではそのバックグランドになる考え方をシニア向けに語られた。

楽しく食べることが先ず大事。次に大切なことが、必要なエネルギー量(食事摂取基準)を知ることだと説かれる。そして、“グー・パー食生活”の実践を勧められた。グー・パー食生活とは聞き慣れない言葉だが、ちば型食生活の実践スタイルのことである。これまで腹八分目が理想的だと教わったことはあるが、“グー・パー”は具体的に必要なエネルギーの摂り方を示唆してくれる。1食分の必要なおかずの量をイメージするのに便利。グー・パーの手の大きさが目安になるという。1食分の肉や魚など主菜を食べる時は、握った手のひらの大きさに厚さ2㌢の量が適量。これが“グー”の大きさの量。野菜など副菜は開いた片手に山盛りになる量を。これが“パー”の大きさになり、おかずの望ましい量であるとする。加えて、栄養の偏りがないように主菜、副菜の種類をバランス良くとる。これもグー・パー食生活の食事の重要なポイントである。

第18・19回講座 

講座名 健康な暮らしと食
講師 渡辺智子氏(千葉県立保健医療大学教授)
日時 6月27日(木)10:00~15:00
場所 塚本大千葉ビル8F会議室


たまごの大きさで数える食事チェックリスト
食習慣調査のための調査票で、一日どのくらい食べているのか、平均的な一日分の食材の量を思い出し、記入した。それぞれの食材の量を卵の大きさ(50g、又は50ml)に換算し、記入する調査方法である。後日、カロリー量が計算されて各人にフィードバックされる。




必要なエネルギー量を計算する
年齢別の基礎代謝基準値、望ましい体重、身体活動レベルから必要エネルギーを割り出す。筆者の必要エネルギー量は2300カロリーだった。






グー・パー食生活では
主食は1回お茶碗中盛り1杯、汁物は1回1杯、主菜は1回1皿、副菜は1回1~2皿、乳類は1日牛乳1カップ、果物は1日1個。(2200Kcal/日の場合)






エネルギーの半分は主食で摂る
グー・パー食生活では、食事の主役は主食とされ、ごはんを食べるために、おかずがある。晩酌する我が家の配膳では何が主役になるのだろうか?






不足するものは、乳製品と果物
乳製品と果物は毎日の配膳では不足する。1日1回、乳製品と果物を食べると、バランスの良い食事内容になる。






噛むこと・食べることは楽しい
ゆっくり、よく噛んで味わうことでおいしさを知ることができる。そういえば、口の中にある時間によって美味しさも変わってくる!






主食、主菜、副菜の役割
主食は主にエネルギーに。主菜は皮膚や髪、筋肉など体の材料になり、血液の成分、消化酵素の成分に変わる。副菜はからだの働きを調整する役割。

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