第12,13回講座「花き入門、野菜入門」

講師 金子黎次、甲田暢男
開催場所 塚本ビル
開催日時 2013年6月6日

テーマは、「ハイビスカス植付け」と「野菜栽培」
塚本大千葉ビルにて

金子 黎次講師植えつけたハイビスカスの苗

 金子講師による「花卉入門」講座は二本立て。前半は、花きの消費に関する講義から始まった。扱う商品の外見の華やかさとは違って、ロス率の高さ、生産費の高騰などで採算割れが続く花栽培農家の厳しい現状について語られた。需要が減少し三分の一にまで価格が下落している花き産業にとって、課題は価格割れ対策で解決するというものではなく、物日に集中し消費する私たち消費者対策が重要であるとの指摘があった。その後、花栽培論に話題は移り、花の病気のこと、土壌のことなどについて触れられた。産業の側面から花きにアプローチすることにより、広い視野で花のことを考えさせてくれる機会を得た。

後半は、持参されたハイビスカスの苗を植え付ける実習。色が異なる3本のハイビスカスの苗が配られ、培養土を使ってその内の一本をビニールポットに植え込んだ。これからの1週間から10日間、花はポットの中で根を張る。この間、半日蔭の場所に置いて育て、それから直射日光の指す場所に移すようにと指導を受けた。7月中旬から下旬にピンク、オレンジ、レッドの花を咲かせてくれるか。

花きの病気

花の病気には、カビが原因の病気、害虫が原因で発生する病気がある。花きの病害としてよく知られているのがウドンコ病。うどん粉を白くまぶしたようにカビが生える症状が現れる。

すす病は、アブラムシやカイガラムシが媒介する。写真は、カイガラムシに食われた葉。植物の葉や枝の表面に黒色のカビが生育し、煤がついたようになる。


第13回講座 
講座 野菜入門(2)
講師 甲田 暢男氏(NPO法人ちば農業支援ネットワーク 理事)
日時 6月6日(木)13:00~15:00
場所 塚本大千葉ビル8F会議室

 「野菜入門(その2)」講座は、野菜の特色から始まり、栽培方法、土壌、施肥、直播、移植、育苗、畝、酸性化、病害虫、有機農法など、園芸野菜全体を語る講義である。その種類と環境条件や野菜の生理・生態について、野菜栽培の基礎的な知識を学んだ。総論解説は総花的になりがち。次回はいろいろな野菜の栽培方法を解説する各論となる。前回の講座でさつまいもと落花生の植付け実習作業で、畝づくり、肥料撒き、マルチ張り、苗や種の植付けを行った直後であり、野菜栽培の経験がない受講生にも実習は今日の内容を理解するのに役に立ったのではないか。

甲田 暢男講師講義風景
厄介な雑草―スベリヒユ厄介な雑草―カタバミ

おもしろかった話柄より(幸田講座から)
1.「山クラゲは野菜の仲間か?」 
答えは、レタスの仲間(茎レタス)でした。

2.「玉ネギは根か?」
  答えは、根ではなく葉でした。
山クラゲ(ネットより転載)

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