第10・11回講座「野菜入門」

講師 甲田暢男
開催場所 さくら農園(習志野市実籾)
開催日時 2012年6月7日

第10回講座「野菜入門」 10:00~12:00
  講師 甲田暢男氏(NPO法人ちば農業支援ネットワーク理事)
第11回講座「野菜入門」 13:00~15:00
  講師 甲田暢男氏



第10・11回講座 「さつまいもの苗植付け」の実習

本日の講座は、甲田暢男講師による「野菜入門」(午前・午後)。習志野市実籾の実習場(さくら農園)に出向いて「さつまいもの植付け」を行った。作業は、畝作りから始まり、マルチ処理、3種類の苗植えと続き1時間で終了した。午後からは、作業が早めに終了したので、体験農園「さくら農園」の園主、みらい塾長でもある桜井勝子氏から体験農園のパネルハウスで桜井流農業談義を聞く機会をもった。

前日は台風の接近予報に気をもまされたが、この日はその台風も列島から遠のいたため初夏の日差しと適度の風が心地よい絶好の野菜植付け日となった。午前10時、昨年オープンしたピカピカのJAみらい農作物直売所習志野店「しょいかーご」(習志野市実籾本郷34-1)前に集合にした受講生の姿は全員が野良着スタイルだ。作業着着用にお互いに相手を確認することが直ぐにできなくて戸惑う場面も。



直売所近くに借りてあるさくら農園の畑に移動し、さつまいもの植え付け実習が行われた。甲田講師の指導で畑づくりから始まり、8列の畝を作り、黒マルチを張り、予め準備された3種類(ベニアズマ、ベニハルカ、パープルスイートロード)の苗350本が畑に植え付けられた。入門講座といっても鋤の使い方からの実習ではないので、始めての人には少し戸惑が見受けられたが、農業経験豊富な受講生の方の協力もあり、畑づくりから苗植付けへと、作業は順調にはかどった。

全員で取り組んだので、広い赤土の畑は1時間でさつまいも畑に変身した。終了後、本日の実習についての総括と質疑応答が行われ、甲田講師から回答があった。さつまいもの収穫は9月頃になる。この時期に収穫祭を実施したい旨事務局から発表があり、秋の収穫期に再びこの農園を訪れることになる。収穫前の蔓の裏返しや草取りをどうするのかとの質問があり、桜井さんにお願いしてあるとのことであったが、受講生の自主的な作業参加について呼びかけを行ってもよいのではと思った。
本日の実習で、農業経験のある人と初心者、或いは始めての人といろいろなレベルの受講生が居られることが判った。初心者に焦点を当てた実習になろうかと思うが、そうすると経験者には物足りなくなる。経験者の方は今日、畑でそっと慣れぬ人に寄り添っておられる姿を見かけた。そこで提案だが、講師1名が40名の受講生全員に目を配ることはとうてい難しいので、経験者を講師の補助者と位置づけて指導と作業管理に当たることも一考に価することではなかろうか。



さくら体験農園主桜井勝子氏(みらい塾長)の体験談を聞く

午後からの講座は、作業が早めに終ったので、京成電車実籾駅近くのさくら体験農園のビニールハウスに場所を移動し、生産農家であり、65才で体験型農園を起業した桜井勝子氏から、体験農園と市民農園の違い、農業にかける意気込みなど1時間強に亘り体験談を聞かせてもらった。体験しながら農業を学べる農園・みらい塾をこの地に立ち上げた桜井勝子氏は、農家のおかあちゃん塾長。農業にかける情熱と豊富な経験に基づく塾長の四方山話に引き込まれ、桜井氏の話を聞いて体験農園に大変興味をもたれた方も居られた。



次回講座は、大木淳一講師による「川・沼の自然入門」。養老川の川原に入り、川を遡る。

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