里山の生物調査実習(野外調査・草地)

講師 北澤哲弥
開催場所 千葉市小倉の森
開催日時 2013年6月7日

講師 北澤哲弥氏駅頭でブリーフィング

異例に早い梅雨入り宣言とその後の晴天続きとで、暑さと雨対策に腐心したが、当日は曇りと少雨と晴れ間とがうまく入れ替わり、絶好の野外活動日和となった。
千葉都市モノレールで千葉駅から20分、千城台北駅で下車して500mほどで国道51号線、横切って向かいの林の中へ。けもの道と思しき道を2~300m進むと林が切れて典型的な谷津に到着した。ここが今日の実習地、谷津田等の保全区域「小倉谷津」(6,040㎡)である。道すがら微妙に違う草木の見分け方の説明やら花実を付けた植物の名前の紹介が始まり、早くも質問が絶え間ない。

典型的な谷津の風景


いよいよ講師から調査実習について説明を受ける。要は、目前に広がる谷津を構成している田圃・あぜ・法面・林縁を1班4~5人づつ、6班に分かれて注意深く進みながら、目に入った花実を付けた植物を調査用紙に記入、場所・環境・確認方法・花実の有無・同行者などを付記していく方法だ。この間も、例えばヘビイチゴとヤブヘビイチゴ、ハルジオンとヒメジョーンなど繊細な違いを持った類似の植物の見分け方が説明される。瞬く間に正午、三々五々で思い思いの場所に陣取って昼食の時間となった。



さて、午後は班別に分かれて1時間半、教わった手順で目撃した植物を調査用紙に記入していく調査実習がスタート、広がる谷津のあちこちに数人ずつが散会し、その広がりの間を巡回しては正しい名前や見分け方を教えてくれる講師の姿が遠く近くに見える。講師のヒントのいくつかは「分からなければまず写真を撮っておく」「植物の分類は花・実で見分ける」「採集するときは根っこまで引き抜いて採集すべき」「不明なものは押し花にしておくといい」などなど。
たちまち2時半、全員集合しての「ふりかえり」。各班が20~40種を確認したこと、珍しい植物、気が付いたことなどを報告して、野外調査1部(草地)の
実習が終了した。


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