特別レポート 古民家「ろくすけ」での果樹植栽と南房総市平久里下地区との地域交流会

開催場所 南房総市平久里「ろくすけ」
開催日時 2013年1月27日

果樹植栽
この日の朝、南房総平久里の古民家「ろくすけ」に受講生有志と来年度受講希望で市川市在住のご夫妻、それに千葉自然学校スタッフが集った。「ろくすけ」再生プロジェクトの1つである「敷地内に小鳥が集まってくるような果樹を植えよう」というのである。

苗木は、あらかじめ受講生の皆さんに選んでいただいた柿、みかん、栗、梅、びわ等10本が用意されていた。植栽は簡単なようであるが、平久里地区一帯の土は粘土質であり、穴の中に堆肥や肥料と共に赤土を加えて、1本1本植えた後、支柱にしゅろ縄で結び、風対策をしっかりとした上、たっぷり水をかけて終わるのだが、これがなかなか大変な作業であった。

最初は、1時間もあれば終わるだろうと考えていたのだが、11時になって まだ3~4本という有様であった。この間、12月に切った竹林の竹やゴミを燃やす係、食事の仕度をする人達と、広い屋敷もさすがに大賑いの様相を呈した。

植栽がようやく終わったのは、予定を過ぎた12時半近くになっていたが、何とかやり終えたのは受講生の1人が植木屋さんで何かと指導して下さったのが大きかった。
苗木は皆年数を経た大きいものを選んだので、おそらく来年か再来年には、おいしそうな立派な実をつけることだろう。楽しみである。



平久里下地区との地域交流会
植栽が終わった頃、午後の予定の交流会に参加される方々、鈴木元富山町長ご夫妻はじめ、地元の方4名、富山地域づくり協議会三橋代表、株式会社マインドシェア森田さんほか6名など、ぞくぞくとお集まりになり、昼食会が始まった。
飯田理事長の挨拶の後、総勢30名ほどの皆さんは、女性陣が心を込めて作った地元食材を豊富に使ったカレーライス、豚汁、菜花サラダ等に舌鼓を打った。

食後しばらくして、それぞれ自己紹介に続いて、千葉自然学校が「ろくすけ」に関わることとなったいきさつ、その後どう整備し、どのように活用してきたか等について、2代目・3代目の「ろくすけ」の住人からパワーポイントを使って説明があった。続いて、鈴木元町長から、平久里地区の現況についてご説明があったが、小学校が廃校を余儀なくされるなど人口面、活力面で大きな課題をかかえている様子を伺うことができた。

次に、受講生代表から今後シニアが「ろくすけ」でできること、取り組みたいこと、そのための条件などの提案が語られた。
最後に、㈱マインドシェアの方々から「ろくすけ改修と活用のご提案」と題して資料に基づき説明があったが、さすが若い方々の発想はユニークな点も多々あり、これからの「ろくすけ」を考えていく上で大いに参考になったように思われる。

議論するには、時間が足らず中途半端な思いもするが、皆さん遠くまで帰ることを考慮し、次の機会を持つことにした。今日の皆さんのご提案を参考に、訪れる人が何度でも来たいと思う、また第二の故郷と思えるような「ろくすけ」にしたいと思う。

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