自然観察の知識と実践(その2)

講師 北澤光子
開催場所 塚本大千葉ビル
開催日時 2014年2月19日

「自然観察の知識と技術」(その2)
塚本大千葉ビルにて

 15日に降った大雪の影響で市川市大町自然観察園におけるフィールドを利用した講座は、通行困難のため中止となったが、会場を千葉に変更し室内で実施された。この数日(2月20日現在)、記録的大雪のことが未だ報じられており、山梨県など各地で孤立した地域の様子が伝えられる。大町自然観察園においても、園に至る沿道の木々の枝が雪の重さで折れて路が塞がれるという事態に陥っているとか。これで2週も連続して降ったことになり、あちこちで地上に残った熔けぬ雪が目に入る。

 同じフィールドで夏と冬に自然観察を行い、谷津の森と草地の生きものを通して、季節の変化を気付かせる講座が本来は予定されていた。北澤講師の意図に沿った講座には残念ながらならなかったが、室内での観察用にとドングリとタカラガイを持参された講師は、受講生が参加するスタイルの講義に切り替えて自然観察のつかみどころを教授された。前回の振り返りから始まった午前の講義は、ドングリとタカラガイの仲間探しゲームに興じつつ自然を観察する際の要領を学ぶ。午後からは、自然観察のポイントについて一通り話を聞いた後、各自で自然観察計画を作成した。その計画書の一つ一つに専門家の見地からのコメントをもらった。

北澤 光子講師参加型の講義

第19回講座 「自然観察の知識と技術(その2)」
講師  北澤 光子氏(技術士 環境部門)
日時  平成26年2月19日(水)10:00~15:00
場所  塚本大千葉ビル8階会議室

実習は自然観察プランづくり

自然の探究は、自然観察から始まる。自分流の観察プランを作ってみましょうと計画書作成を求められた。自然を観察する際のポイントについて、観察場所、五感を使う(触ってみる・匂いを嗅いでみる・耳をすます・つながりを探す等)、季節を変えて観察する、時間(早朝、昼間、夕方、夜)、視る距離を変えてみる(近く、遠く、大きく)、対象を絞ってじっくりと観察することなどについて説明を受け、計画書の作成に取り掛かった。

ランダムに配られたドングリを7種に分類してみる。自分のドングリがどの仲間なのか、見栄えや皮の色、硬さなどで調べる分類されたドングリの仲間の特徴をまとめてみる。
これは、マテバシイ。細工物に使う、細長い。光沢がある等が特徴。スダジイのドングリ。食べられる。ドングリ図鑑
左上から ウバメガシ、コナラ、アカガシ、スダジイ 左下からシリブカガシ、マテバシイ、クヌギ、マテバシイ、クヌギ仲間探しを行ったタカラガイタカラガイの仲間たち
計画書を閲覧する一つ一つコメントされる北澤講師提出された自然観察計画書

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