里山の作業実践
講師 | 金親博榮 |
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開催場所 | 谷当工房 |
開催日時 | 2013年11月6日 |
「里山の作業実践」
千葉市若葉区谷当町の雑木林にて
気持ちの良い青空の下、3回目に当たる「里山整備の理論と技術」講座。前回教わった技術を活かした里山での作業実践がテーマである。平坦地と傾斜地がある里山ロータリー・連合の森で行われた。講習の合間に金親講師の案内でこの森の奥に足を踏み入れたが、枝を広げた樹齢150年を超す見事な地杉を所々で目にした。湧水が流れ、杉はこうした環境を好むと講師の話。近郊にこんな大木が立ち並んでいる森を筆者は見かけたことがない。
午前中、この森で下草刈りや経木の伐倒を体験。午後からは200m程離れた竹林に移動し、孟宗竹の切り倒しなどの技術を教わった。初めて機器を扱う人が中心の講習会となったが、チェーンソー経験者はさすがにおられず、機器の安全な扱い方や樹木の伐倒や大きな竹の切り倒しの技術などいろいろと参考になる講習会であった。
第13回講座 「里山の作業実践」
講師 金親 博榮氏(NPO法人里山センター理事長)
篠崎 保幸氏(千葉県森林組合)
日時 11月6日(水)10:00~15:00
場所 千葉市若葉区谷当町の雑木林(里山ロータリー・連合の森)森を案内する金親博榮講師
柴崎保幸講師
里山整備の機器の使い方とその実習
金親・篠崎両講師の指導で機器を使って行う実習が、里山での作業体験。作業に入る前に、土地境界を判定するために植えられる境界木のことや里山整備に必要な機具の使い方について講習があった。終了後、刈払機と手鎌を使っての下草刈りと、桜の木の邪魔になっているコナラの樹を選んで、作業用防具衣を着用してチェーンソーを使っての伐倒と懸り木の処理などを行う。手が空いた人は金親講師の案内で笹と灌木に覆われた森の中に入り境界木に沿って一回りしながら、森のことについていろいろと興味深い話を聞くことができた。
午後からは、竹林の大きな孟宗竹を切倒すロープ張り技術の講習会。作業を終え工房に戻り、砥石の使い方などについても教わった。集合した里山ロータリー・連合の森。車の列が長く続く。
手前の桜は境界木になる。会場となった森はこの右手の平坦地
2本に並んで植えられた境界木
刈払機の使い方を教わる
森の下草を刈り取る実習
刈払機に挑戦
木回りの草刈りにはこの刈払機が便利
手鎌を使った伝統的下草刈り
作業用防護衣を着用する
チェーンソーを使った実習
チェーンソーを使った実習
ロープを張って伐倒方向の確認作業
受け口と追い口切り
伐倒作業
森の中で金親講師から話を聞く
森の境界線に沿って歩く
枝を伸ばす樹齢150年という地杉
枝の張り方がなんともたくましい
湧水が流れる森。杉が好む環境とか。
溝腐れ病のため幹がねじれた杉
再生された谷津田。ここで昼食をとる。
竹の伐倒講習会
倒す方向を確認するためのロープ張り
ロープを引きながら孟宗竹を切り倒す