第17回講座「健康な暮らしと食」

講師 渡辺智子
開催場所 塚本ビル
開催日時 2012年6月28日 午後

テーマは、「健康な暮らしと食(その2)」
食品成分表と食品摂取基準の読み方

講師 渡辺智子氏(千葉県立保健医療大学教授)
日時 6月28日(木)13:00~15:00 場所 塚本ビル8F
内容 食事を考える基礎データには、食品成分表と食事摂取基準がある。両者を読み、理解し活用することで自分の食事デザインを上手に行うことができる。

渡辺智子講師

食を科学的に理解し、健康な暮らしづくりに役立てる
第17回講座は、渡辺智子講師による座学講義(午後)。4月26日に引き続いての講義となった。冒頭に、前回の講座で食品チェックシートに自分の食事した量を記入し提出していたので、自分の食事量がカロリー化されたシートが再び記入者に返され、それが何を意味するのか、その評価の仕方について説明があった。栄養学が専門の渡辺講師の講義は、2時間休みなしで、最新の食品成分表と食事摂取基準について、幅広く、時に専門的な分野にまで詳細な説明が続いた。2010に改訂されたという食品成分表と食事摂取基準を基に、改訂されたポイントを説明された。

以下は、講義の要旨である。
国民が日常摂取する食品の成分に関する基礎データである食品成分表が、2010年、5年ぶりに改訂された。より正確に算定されたたんぱく質、常用する食品と成分表の食品との比較、調理した食品の成分値の活用についてなど、改正ポイントについて解説が行われた。
又、食品摂取基準については、2010年、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防を目的とし、エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準が見直され、新しい基準となる指標が設定され、それらが全て食事摂取基準となった。エネルギーの基となる食物の三大栄養素量とともにバランス(PFCバランス)も改訂され、1日のおおよそのエネルギー比率は、炭水化物50~70%(250~350g)、脂質20~30%(44~67g)、たんぱく質10~20%(50~100g)が目安になった。

そもそもの基礎知識が不足していたので講義に追いついていくのが大変で、食品成分表などを参考にして健康のことを考える習慣のなかった筆者にとって、食品成分のデータが意味することを理解するのに少しまごつくことになった。
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 講座の終了後、事務局から班長と副班長の選任について提案があり、それぞれの班の班長と副班長が選ばれた。又、夏休みの期間のボランティアと船橋の「みんなのふるさとづくり」について案内があった。その後、場所を近くの中華料理店に移して、開講後始めて全員を対象に呼びかけた懇親会が開催された。30数名の参加があった。

次回の講座は、
 第18回講座 健康と医学 講師 崎山樹氏(千葉県がんセンター名誉センター長)
 第19回講座 野菜入門(その3) 講師 甲田暢男氏

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