里山整備の技術

講師 金親博榮
開催場所 谷当工房
開催日時 2013年10月23日

里山整備の技術

講師:金親 博榮氏(NPO法人ちば里山センター理事長) 
   篠崎氏   (千葉県森林組合役員)
日時:10月23日(水)10:15~15:00
場所:谷当工房及びキャンプ場

講師 金親博榮氏講師をアシストされた篠崎氏

台風27号の影響が懸念されたが、この日は嵐の前の静けさか。屋外での実習に支障のない穏やかな秋の日和となった。今日の講座は、「里山活動の技術と応用」(3回シリーズ)の2回目。谷当工房と周辺の里山で作業工具の使い方などを学んだ。
午前中は、里山整備で使用する作業用具の説明。午後からは、キャンプ場として利用されている里山の現場に出かけ、枝打ち・間伐の方法や刈払機の使い方など安全を第一とする作業のあり方を教えてもらい、道具に触ってみて取扱いの要領を覚えた。

現場に移動する前に、工房から引っ張り出された里山整備に必要な用具30点余りがガレージ前に並べられ、取扱い方やメインテナンスについて説明を受けた。中には初めて目にする道具もあって興味津々。一本梯子、木回し、穴掘り器や変わった形をした万能鍬などが珍しい。受講生の関心も高く、結局、これらの道具のことを説明するのに午前の時間が費やされることになった。安全な作業には気を配らねばならないが、その意味するところも丁寧に教わった。ヘルメットの例一つを説明するにも、耐用年数のことなどについても言及。安全に関する知識が不足していたこと、いかに無防備で道具を扱っていたのかを思い知らされた。午後からは、これらの道具を使ってのデモンストレーション。枝打ち、間伐、草刈りなど、安全な里山整備のイメージを掴むことができた。

安全な作業用具の取り扱い方ついて復習里山整備に用いられるいろいろな道具シャベル、平鍬、穴堀器、鉈、鋸、木回し(右)

杵、梯子、芝払機、チェーンソー、綱篠崎氏の助言も得て安全な使い方を教わる道具の特徴、メンテナンスも説明

こんなに多くの道具が!里山の現場に移動して現状を先ず説明枝打ちのために一本梯子がセットされた

一本梯子、つなぎ梯子とも呼ばれる要領を教える金親講師挑戦する北原道郎氏

枝落としに取り掛かる。コナラの木を間伐する。安全を確保するために三本の木に綱を張る。チェーンソーで伐採方向に受け口を切る。

つるを残し追い口切り倒れた木の小枝を払い、丸太に切り分ける。チェーンソーで倒木を切る篠原氏

木を動かす道具・木回しを使ってみる。“木が自分の足の方に転ぶゾ”と、講師から鋭い声が飛んだ。木回しの正しい使い方。引くのではなく、押して木を動かす道具だった。芝刈機の使い方を教わる。


芝刈機で下刈りを試してみる

トップに戻る